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海に入る 海の男の 荒御輿 水貝や 仁右衛門島を 前にして 祭り笛 父母なき里の 客となる 初かつお 銚子言葉で 売られおり 利根川を はさんで祭り はやしかな 子には子の 好みありけり 更衣 |
水打って 一人の涼を 取りにけり 甚平着て 丸く小さな ひざ小僧 夏足袋や 心きりりと 門を出る 加賀も暑し 先ずは千代尼の 墓訪はむ 明け易き 無人の駅の 時刻表 身は老ふも 心老いざる 蛍の夜 |
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農つぐ子 減りし嘆きや 節の忌 竹槍の 記憶手にあり 終戦日 いそぎ行く 毛虫の行く方 見て居たり 羅に 明治の気骨 とどめけり 音色よき 古風鈴を 下げにけり 二三人 風の中行く 青田道 |
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