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探梅や 一会の人と 歩を合せ 春暁の 山むらさきに 目覚めけり 白魚に この世の汚れ なかりけり 朧夜の つまづき易き よはひかな 読経の 声のもれ来る 梅の寺 |
鬼やらひ 二男の声の 高かりし 初蝶の 後より友の 訪れし 帯むすぶ 後ろ姿も 花の人 学び居る 時がしあはせ 桃の花 さらさらと 森に音あり 春の水 |
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亀の子の 迷いて路上 あゆみをり 下総は 山なき国よ 水温む 白藤の 垂れてかげりの ありにけり 駅出て 余寒の街を ひた歩む 犬吠の 沖より春の おとづれし |
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